掲載日: 文章:寄稿

12球団1のクローザーは誰だ!!

ソフトバンク・サファテの安定感が光るパリーグ

続いてはパリーグの主なクローザーたちを紹介してみたいが、まず各チームの最多セーブ数を持っている投手の9月7日時点での成績から。

選手名 セーブ 登板 勝利 敗戦 防御率
サファテ(ソ) 39 57 0 7 1.95
松井裕樹(楽) 29 54 1 4 3.45
平野佳寿(オ) 26 49 3 4 1.58
増田達至(西) 22 45 3 5 1.94
マーティン(日) 21 52 2 0 1.07
西野勇士(ロ) 21 40 3 6 3.51

パリーグのクローザーはやはり現時点では実績、評価も含めてサファテ投手が抜けているといった印象だろうか。

2011年に広島東洋カープに入団した1年目から35セーブをマークしており、ソフトバンクに移籍した2014年、2015年も37、41セーブを記録、昨年は自身初となる最多セーブのタイトルを獲得している。サファテ投手の武器は空振りがとれる140キロ後半~150キロ後半のストレート。

タイプとしては『火の玉ストレート』の異名をとった阪神タイガースの藤川球児投手の全盛期に近いタイプであり、基本は真っすぐで押していくスタイルである。細かいコントロールで勝負するタイプではないから高めにボールがくることも頻繁にあるがそれでも打てないのがサファテ選手のストレートだ。

今季はここまで55回と3分の1を投げているが、イニング数を上回る61個の奪三振がそれを物語っている。それどころか今シーズンのサファテ投手の奪三振数はまだ可愛いもので自身が昨年にマークした記録は64.2回に対し102奪三振である。

高めにくるストレートも低めに決まるストレートも初速と終速の差があまりないため思った以上に手元で伸びてくるのがサファテ選手の直球の特徴ではないだろうか。8月後半に入り疲れもあるのかやや失点するシーンも目立っているが、ソフトバンクがV3を達成するには絶対に欠かせない一人の投手である。

29セーブでセーブランキング2位につけている松井裕樹投手は今季プロ3年目だが昨年からクローザーを務めており、昨季は63試合に登板して33セーブを挙げた。

特に防御率に関しては脅威の0.87をマークしており、140キロ後半から150キロ台前半のストレート、縦に大きく割れていくスライダー、チェンジアップなどを軸にした投球で72回3分の1を投げて103個の三振を奪った。

今季はシーズン序盤から1イニングに4失点のゲームがあったり、アウトを1個もとれずに6失点という大乱調があったこともあり防御率は現時点で3.45となっているが、8月は10試合連続無失点に抑えるなど後半戦に入り本来の調子を取り戻しつつある。

昨年途中からカットボールを投げ込むことが増え、ピッチングスタイルに幅が出てきている。まだ20歳で成長しそうなだけに来季以降も注目の投手である。

オリックスの平野佳寿投手は今季、見事な復活を遂げた。2014年に40セーブを挙げて最多セーブのタイトルを獲得したが、昨年は故障の影響もあり防御率も4点台に落ち込んだが、今季はここまで49試合に登板して26セーブ、防御率1.58と安定感たっぷり。

現在は22試合連続無失点の記録を継続中であり、チームは最下位に沈んではいるものの、守護神は健在といった印象だ。150キロを超えるストレートに、フォーク、スライダー、カーブなどを織り交ぜるが、基本はストレート、フォークを主体とした本格派のピッチャーとなっている。

西武の増田達至投手は昨年72試合に登板して40ホールドを挙げたセットアッパーだったが、今季はクローザーに抜擢されており、45試合、22セーブ、防御率1.94と新たなライオンズの守護神誕生の年となった。

基本は140キロ台後半の少し手元で変化するストレートにスライダー、カーブの組み立てが中心でありアウトコース、インコースにしっかりと投げ分けられる制球力も持っているのが魅力的。

日本ハムのマーティン投手は昨季はニューヨーク・ヤンキースで24試合に登板した元メジャーリーガー。最速158kmのストレートを武器にカットボール、シンカー、カーブを投げ込む。今季は52試合に登板して21セーブ、防御率1.07とさすが元メジャーリーガーと言いたくなるような圧巻の投球を披露。

52試合に登板して黒星がないのも見事であり、今年の主要クローザーの投手の中では唯一の無敗である。

レギュラーシーズン優勝に向けては欠かせない一人ではあったが、先日左足首の捻挫で登録を抹消されており、今季は絶望的の状態となった。シーズン終盤であるだけに今はしっかりとケガを治し来季に備えてほしいところだ。

西野勇士投手は今季は調子が良くない時期もあり登録抹消の不運にも見舞われたが、2014年に31セーブ、2015年に33セーブとロッテの守護神として十分に役割を果たせることができるピッチャーでもある。

140キロ台中盤から150キロも計測するストレートにスライダー、カーブ、フォークなどの変化球を投げ込むオーバースロー右腕。本来の調子を取り戻して戻ってくることを期待したい。

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