掲載日: 文章:寄稿

【日米野球の違い】MLBとNPBにおけるトレーニングに対する考え方の違い

日米の練習に対する意識の違い

日本では、NPBからアマチュア野球まで、練習時間の長さを重視する。NPBのキャンプや強豪高校の練習を見ても、朝から晩までグランドで練習漬けというのは、日本では日常的な光景である。

2003年~2007年まで日本ハムファイターズで指揮を執った、トレイン・ヒルマン元監督は、日本人選手の練習に対する意識を次のように語っている。

「私のやり方が受け入れられていないのは明らかだった。だから選手やコーチたちに意見を聞いてみた。すると開口一番、『キャンプ中、もっと長く練習させてほしい。半日の練習では物足りない』ときた。実際、金子誠が私のところに来て、こう言った。『あなたのやり方では闘争心が湧いてきません』とね。だから私は信念を曲げて、夕方5時まで練習させた。彼らは特に守備練習をやりたがったよ」
出典:<外国人監督が語る>ニッポン野球の正体。~バレンタイン・ヒルマン・ブラウン・コリンズの証言~NumberWeb

一方、アメリカでの練習に対する意識はどうだろうか。
冒頭でも紹介したように、練習は日本に比べてとても短い。だが、実際は全体の練習が短いだけで、その前後で個人練習を行う選手はたくさんいる。アメリカメジャーリーグのスプリングキャンプを見ても、全体の練習は数時間だが、多くの選手が朝早くグランドに出て自主練習を始めている。

メジャーのスプリングキャンプは始まって1週間で、すぐにオープン戦が始まる。実戦を積み、そこで出た課題をそれぞれが個別にクリアしていく。個々が自分で考え、主体的に取り組んでいくというのが、アメリカでの練習に対するスタイルだ。

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