独立リーグには、その敷居の低さも相まって様々な国から選手がやってくる。その中にはまだ野球の普及度が低い「野球途上国」からの選手も含まれている。正直なところ、彼らの競技レベルはお世辞にもプロいうにはほど遠いものである。しかし、彼らが独立リーグではあれ、プロとしてプレーすることは、「野球の種」を確実に世界中に蒔いていることになる。

世界中の野球選手の目的地となりつつある日本の独立リーグ

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 ここ5年くらいだろうか、日本の独立リーグ目指して世界中から選手が集まってきている。はじめは各球団が「助っ人」を求めて中南米から選手を獲ってきていたのだが、野球のグローバル化の中、その他の野球途上国の選手もその噂を聞きつけて、エージェントや様々なつてをたどって独立リーグに売り込みをかけるようになった。

 そのような中、世界各地で野球普及に携わっている団体や個人もその普及活動を実のあるものとすべく「教え子」を独立リーグに送り込むようになった。

 このような野球途上国出身の選手は、実際のところ「戦力」にはなっていない。しかし、地元やスポンサーに対して自身のコンテンツとしての価値を高めたい独立リーグや球団は、彼らを受け入れ、「国際化」をアピールすることそのものに彼らを選手として受け入れるメリットを見出している。

 四国アイランドリーグplus理事長の鍵山誠はこう言う。

「確かにそういう選手はチームにとっての戦力にはなっていないかもしれない。でも、彼ひとりを雇い入れることが球団の収支に大きな影響を与えるわけではない。世界の野球界に種蒔きをしていると思えば、一球団につきひとりくらいそういう途上国出身の選手を受け入れてもいいんじゃないでしょうか」

 実際このリーグには3年目前から東南アジアのミャンマーからの選手が在籍している。この「野球不毛の地」で野球普及活動を始めた元国連職員の売り込みをアイランドリーグが受けたのだが、この背景には鍵山理事長が手掛ける事業のミャンマー進出も大きく関係している。このことを彼は隠すことはない。独立リーグという、金になりにくいビジネスを維持させていくには、単なる客寄せ興行以上のコンテンツとしてリーグを利用せねばならないのだ。

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