この夏訪ねたフロリダのマイナーリーグ。ルーキー級とシングルA級のふたつのリーグは、メジャーのスプリングトレーニング(キャンプ)の施設を使用している。シングルA級が使用する、リノベーションを繰り返したメジャーのオープン戦が行われるメイン球場の周囲には、何面ものサブグラウンドが広がり、こちらはルーキーリーグが使用するところとなっている。この施設を見るだけで、メジャーリーグが日本野球にとってまだまだ遠い目標であることを痛感する。

圧巻、広大な敷地にサブグラウンドがいくつも広がるメジャーのキャンプ施設

レイクランド、タイガースのキャンプ地で行われるルーキーリーグの風景

 フロリダは、アリゾナと並ぶアメリカ野球の春の中心地である。マーケットの小ささもあって決して強豪とは言えないが、メジャー球団がマイアミ(マーリンズ)とセントピーターズバーグ(タンパベイ・レイズ)の2都市にあり、シーズン前のスプリングトレーニングの時期には、15球団が州南部に腰を据え、キャンプと「グレープフルーツ・リーグ」と呼ばれるオープン戦を行う。

 このキャンプ施設の規模は、日本のそれの比ではない。なにしろ、メジャーからルーキーまですべての選手が集結するのだ。数千人を収容するスタンドをもつメイン球場の周囲にマイナーチームが使用するスタンドのないサブグラウンドがいくつも並んでいる様は、圧巻としか言いようがない。オープン戦期間中、一番の集客施設であるメイン球場をフル稼働させるため、2球団共用としているところもある。そうなると、サブグラウンドの数は倍になり、見て回るだけもでも一苦労である。

マックケニー・フィールド(ブレイデントン・ピッツバーグ・パイレーツのキャンプ地)
 近年、メイン球場はエンタテインメント性を高め、従来ススタンドのなかった外野フェンス沿いにバースペースを兼ね備えたテラスを設け、メジャーのオープン戦の際には、試合を観ながら、テラスからビール片手にマイナーの練習風景も観ることができるという野球好きにはこの上ない贅沢が味わえるところが増えている。

 このような広大かつ、立派な施設はアメリカでは、もちろんのこと、球団ではなく自治体が建設する。短期間ではあれ、多くの集客を見込めるメジャーのキャンプを巡って、各自治体は誘致合戦を繰り広げるのだが、これを手玉に取って球団は、施設の充実を求めたり、新しい施設ができれば移転を繰り返すのである。

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