日本は日本シリーズで盛り上がっているが、今日28日からU23ワールドカップがメキシコで開催される。この大会に臨む「サムライ・ジャパン」は、プロの若手主体に社会人選手を加え編成されている。この大会のホストシティは北部最大の工業都市、モンテレー。この町のスタジアムはラテンアメリカナンバーワンとも言われ、過去にはMLBの公式戦も開催された。ここを本拠としているのが、メキシカンリーグ最高の人気を誇るスルタネスである。このチームのオーナーであるビール会社の敷地内には野球殿堂もあり、この町はまさに「メキシコ野球の都」である。

メキシコ最高の野球チーム、スルタネス

モンテレースタジアム2

 前回はメキシコプロ野球の歴史を首都メキシコシティのスタジアムを中心にたどったが、実のところ、首都では野球熱はさほど高くはない。第1回目でも紹介したように、この国で野球がメジャーな存在なのは、北部、太平洋岸、南部ユカタン半島である。とりわけアメリカに近い北部は野球人気が高く、メキシカンリーグの観客動員上位もだいたいこの地域の球団が占めている。なかでも、モンテレーに本拠を置く、スルタネスは1試合平均1万人を超える、他の国のプロ球団と比べてもひけをとらない観客動員を誇っている。WBCでメキシコがアメリカに奇跡的な勝利を収めた(そして日本が救われた!)第1回大会が開かれた2006年には、1試合平均1万7000人と日本のプロ野球に劣ることのないファンをラテンアメリカナンバーワンと評されるモンテレー・スタジアムに集めた。毎年のように進出するプレーオフではメキシコ最高の収容人員2万7000のスタンドが札止めになることも珍しくはない。その人気ぶりは、街中にチームのショップがあり、連日多くのファンがグッズを買い求めることからもうかがい知れる。

モンテレー・ショップ

 この町の野球熱は昔から高く、インダストリアレスというもうひとつのチームももっていた。現在、スルタネスは、豊富な資金の下、元メジャーリーガーを集め、常に北地区(メキシカンリーグは南北2地区制)の優勝争いを演じている。ディアブロス、ティグレスに次ぐ9回を誇る優勝を誇る名門チームも、今年はレギュラーシズンを北地区1位で通過しながら、8チーム中上位4チームが出場するプレーオフで敗れてしまったが、その人気と実力においてメキシコ野球の盟主といっていい存在である。

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メキシコ野球その3
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