大会三日目の第三試合に登場する明石商(兵庫)は、昨秋の公式戦12試合で58犠打と、中軸でも一死からでも常に得点圏にランナーを置き、相手にプレッシャーをかける攻撃スタイルが特徴的。
対する日南学園(宮崎)は、エースで主将の左腕森山がチームの大黒柱。ベンチ入りメンバーは全員180センチ未満と全体的に小粒のチームだが、切れ目のない打線で森山をもり立てる。

先にゲームを動かしたのは日南学園。2回表、日南学園の五番濱元が真ん中高めへの失投を見逃さず、レフトスタンドに先制のホームランを叩き込む。

同点に追いつきたい明石商は2回と4回に得意の犠打でチャンスを演出するも、日南学園の森山の粘り強い投球の前に、ホームが遠い。

ついに犠打作戦が実ったのは6回裏。この回先頭の大田がヒットで出塁すると、続く後藤が送りバントを試みるもピッチャー正面へ転がり失敗。それでも続く大西がバントを成功させ、二死二塁とすると、三番橋本が膝元の直球をライト線へのタイムリーヒットを放ち、ついに同点に追いつく。

次にゲームが動いたのは8回裏だ。6回に続き先頭の大田がセンターへの二塁打で出塁すると、後藤が今度はしっかりと送りバントを成功させ、一死三塁とする。続く二番大西への3球目でスクイズを敢行。外角高めのボール球をピッチャーの右横へしっかりと転がし、大田をホームへ迎え入れ、明石商が逆転に成功する。

9回、追いつめられた日南学園は、一死から三番前田がライトの頭を超える三塁打で、同点のチャンスを作る。四番益田は死球で、一死一、三塁。ここで先制のホームランを放った濱本が値千金の同点打を放つ。今度は甘く入ったフォークをセンターへ弾き返した。

追いつかれた9回裏の明石商の攻撃。一死から五番松下がセンターへのクリーンヒットで出塁する。明石商はもちろんここでも送りバントを選択。これがピッチャー森山の正面へ転がる。森山は果敢に二塁へ送球するもランナーの足が一歩速く、フィルダースチョイスとなり、オールセーフとなる。七番藤原は死球で満塁となり、サヨナラの大チャンス。八番が藤井のカウント1ー1からの3球目で三塁ランナーがスクイズのスタートを切る。藤井も外角高めのボール球を懸命に転がし、サヨナラスクイズを成功させ、この接戦にピリオドを打った。
今大会初のサヨナラゲームを演出した春夏通じて初めての甲子園で初勝利となった。

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