現在メキシコで行われているU23ワールドカップは、プロアマ混成軍のサムライジャパンが他を寄せ付けない圧倒的な力の差を見せつけ、快進撃を続けている。今大会のメイン会場は、ラテンアメリカナンバーワンとも言われているモンテレースタジアムであるが、日本チームは、ここから90キロほど離れた町、サルティージョでも試合をこなしている。今回はこの町とスタジアムを紹介してみたい。

隠れた観光都市、サルティージョと野球

 現在メキシコで行われているU23ワールドカップ。サムライジャパンは2日のオーストラリア戦でオーストラリアに大勝しオープニングラウンドで5連勝を飾っている。この5試合のうち、サムライジャパンは3試合をサルティージョという町で行ったが、主会場であるモンテレーからバスで1時間ほどのところにあるこの町もまた野球が盛んなところである。自動車工業が盛んでどちらかというと無機質なイメージの強いモンテレーに対し、16世紀に建設されたというこのコロニアルシティは、壮大な大聖堂や古い街並みを今も残し、野球観戦とともに観光も堪能できる。

サラペロス_選手

 この町を本拠とするメキシカンリーグのチームがサラペロスだ。英語に直すと、サラぺメーカーズ。「サラペ」とは、肩掛けやひざ掛けに用いる厚手の布。この町特産の伝統工芸品だ。メキシコの野球チームは、その町由来のものが多く、過去にはアルゴドネロス(コットンピッカーズ)、カフェテロス(コーヒーグローワーズ)なんていうチーム名もあった。現在もアセレロス(スチーラーズ)、オルメカズ(古代アメリカ文明の名)など実に多彩だ。
サラペロスは、A級リーグとして創設されたメキシカン・セントラル・リーグの球団として1967年に発足、1970年に3Aランクのメキシカンリーグに移籍し現在に至っている。

 今回U23サムライジャパンが試合をするサラペロスの本拠地球場には、この町を州都とするコアウイラ州出身のメキシコ合衆国33代目の大統領の名、フランシスコ・I・マデロの名がつけられている。この州には、サラペロスの他、バキュエロス、アセレロスの計3つのメキシカンリーグのチームが集中している。いずれも人気球団で観客動員もアセレロス、バキュエロス、サラペロスの順にリーグ3,4,5位を占めている。チームの人気を反映して、マデロ球場は、メキシカンリーグ3位の1万6000人の収容人員を誇っている。

エスタディオ・フランシスコ・I・マデロ

ちなみに今月半ばにサムライジャパントップチームとの強化試合のために来日するメキシコチームのメンバーのひとり、エクトル・ダニエル・ロドリゲスは今シーズンサラペロスの先発投手として9勝4敗の成績を残している。

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