大会11日目。いよいよ決勝戦を残すのみとなった。決勝戦は第1回大会に優勝し、過去に2度の優勝経験を持つ高松商と、これまでベスト4が最高成績で悲願の決勝進出となった智弁学園の2校による戦いだ。高松商が優勝すれば56年ぶりとなる。

高松商は昨秋の神宮大会に続き、全国大会での優勝を狙う。決勝までの4試合で48安打33得点と強打で立ち上がってきた。好調の五番美濃、六番植田理久都の前にランナーを置きたい。また、智弁学園のエース村上から連打で得点を奪うのは難しそう。ランナーが出たら得意の機動力で揺さぶりたいところだ。
高松商の先発でエースの浦はコントロールが安定しており、投げるごとに調子を上げてきた。今日も打たせて取るピッチングができるか?

対する智弁学園の先発はもちろんエースの村上。ここまでの4試合をすべて一人で投げ抜いてきて失点はわずかに2。しかも2点以上取られた試合はない、まさに絶対的エースだ。毎試合100球以上、これまで509球を投じており、疲労が気になるが昨日の試合も低めへの制球は安定していた。
攻撃面では一番納が準々決勝、準決勝で6安打と好調が上がっており、チャンスメークにも得点源になることもできる。智弁学園は納が出塁したらしっかりと送って得点圏にランナーを置く展開を作りたい。

初回は静かな立ち上がり。さすがの両投手の安定感。
ゲームが動いたのは2回裏。一死から七番村上がストレートの四球を選んで出塁すると、八番大橋がセンターへのヒットで続き、一、三塁。九番村上のセカンドゴロの間に貴重な先制点を奪う。

その後は、智弁学園が村上は縦に落ちストライクからボールになるスライダーを有効に使って高松商打線をを引っ掛けさせれば、高松商の浦は低めへのノビのある直球と横へ小さく変化するスライダーで智弁学園を抑える。

次の1点を挙げたのは高松商だった。8回表の高松商の攻撃。この回先頭の一番安西が、一塁への内野安打と送りバントで二塁まで進ませると、三番キャプテンの米麦がセンター前へ。これで安西が俊足を飛ばしてホームへ生還し同点とする。さらにチャンスの場面だったが、ここは村上が踏ん張る。

同点のまま互いに譲らずに試合は延長戦へ突入した。まさに決勝戦に相応しい好試合となっている。

延長10回。高松商は同点のホームを踏んだ一番安西はライトへのヒットで出塁すると、二番荒内の2球目でスタート。高松商はこの試合初めての盗塁をここで決める。このあと三塁まで進むが、村上が踏ん張り得点は入らず。

両投手の踏ん張りが続き、試合は11回裏へ。先頭の太田の打球をライト荒内がダイビングキャッチで好捕し一死を奪ったが、その後二死から五番高橋がセンターへのクリーンヒットで出塁する。打席には好投を続けるエースの村上。その初球、低めへの直球を捉えるとセンター安西の頭を越える素晴らしい当たりに。高松商は見事な中継プレーを見せてサヨナラを防ごうとするも、一塁ランナー高橋の足が一歩速く、ホームイン。11回サヨナラゲームとなり、この激闘に終止符を打つとともに選抜大会は智弁学園の初優勝で幕を下ろした。

match31
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