掲載日: 文章:阿佐 智

世界プロ野球観客動員数を見てみる – 前編 「存在の際立つアメリカ独立リーグ」

 世界のプロ野球リーグの1試合当たりの観客動員数を見ていくと、30114人のメジャーリーグと29116人の日本(NPB)がほぼ同等で、韓国が11582人、台湾が5873人、メキシカンリーグが4755人でこれに続く。この数字は各国の「一軍」のものであるのだが、野球の本場、アメリカにはマイナーリーグも展開されており、上位クラスになると台湾やメキシコのプロ野球リーグをしのぐ観客動員数を誇る。

「一軍」並みの動員数を誇る3A

 アメリカにはメジャーリーグの他、マイナーリーグというプロ野球がある。これには一般に「マイナーリーグ」として知られるメジャーリーグ球団から選手を預かって試合興業を行うリーグ(以下マイナーリーグ)と、「独立リーグ」というメジャーリーグの組織とは全く別に自前で選手を獲得しリーグ戦を行うものがある。

 マイナーリーグは、ベンチ入り登録から漏れたメジャーリーガーでロースターの半数以上が占められる3Aから、ルーキー級まで大まかに4段階にクラス分けされるが、観客動員はおおむねクラスに準じている。最高級の3Aには、かつては年間100万人を動員する「一軍」顔負けの球団もあったが、現在は人気球団でも年間計60万人台、1試合平均で8000人台といったところだ。3A全体の平均値6675人は台湾やメキシコをはるかにしのいでいる。実際、今回調査することのできた世界282球団を上位から並べると、メジャー、NPBの上位グループに続いて韓国プロ野球の球団とメキシカンリーグの人気3球団が名を連ね、その次に並ぶのが3Aの上位10球団なのである。

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 ちなみに台湾最大の観客動員を誇るラミゴ・モンキーズは全体順位69位でようやく顔を出す。1試合平均の動員数7524人は韓国リーグ最低のNCダイノスの7626人にも及ばない。

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