掲載日: 文章:曽我 友紀久

名門校の強さを探る:日大三高冬の名物合宿密着!その3

「あの子達、外で練習しようとしていますよ!」

合宿にお邪魔した13日目は屋外練習、最終日は12分間走と室内練習で合宿は終わるのだが、残念ながら天気予報通りに強い雨が降った。
屋外でしっかり身体を鍛えたいピッチャー達がビショビショに濡れたグラウンドに飛び出したという。
小倉監督は、「怪我させるわけにいかない、中に戻さないと。」と苦い顔をした。

日大三高冬合宿_小倉監督01

三高OBの小倉は日大在学時に、三高で後輩を教える学生コーチとして指導者人生をスタートした。
まだ若い頃は、選手がゼイゼイと苦しそうにしていると、「そんな事もできないでどうするんだ!」と当然のように叱り飛ばしていた。
しかし、年を重ねるに連れて、怪我をしてしまうのではないか?という気持ちが強くなった。

冬の合宿中、怪我のためリタイアをさせなくてはいけない選手にその事を告げると、満足に動かない身体なのに、「自分はまだやれます!」と、泣いて悔しがる。
最終日近くになると、ハードな練習で選手は壊れる寸前だ。だからといって、練習量を少なくするとやり遂げた感動が半減して味気ない合宿になってしまう。でも、壊れて怪我をしてしまったら、感動どころか悔しい思い出になってしまう。
十年来付き合いのある庄司智則トレーナーが、合宿時は普段より頻繁に来てくれるが、それでもやはり不安は拭い去れない。
選手は合宿でメンタルを鍛えられるが、ハードトレーニングを課さなければならないジレンマに指導者はメンタルを試され、重いストレスとなり、小倉をはじめ、部長の三木有造、コーチの白窪秀史ら指導者は今まで会ったどの時よりも疲労が色濃く見えていた。

日大三高冬合宿_小倉監督02

来年60歳を迎える小倉は、年を重ねると、監督としての引き出しが増えるが、それ故に悩みが多くなると言う。
周りが見えるようになるが故に、選手が怪我しないかということが気になると言う。
若い頃に見た、年配の監督は悩みなんて何一つなさそうに見えたのにな・・・と。

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名門校の強さを探る:日大三高冬の名物合宿密着!その3
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