悲願のWBC優勝に向けて。プエルトリコ、カリビアンシリーズ制覇。

  • 掲載日:
  • 文章:阿佐 智
  • 写真:阿佐 智 / Gettyimages

 中南米カリブ地域の四大ウィンターリーグに、キューバの「セリエ・ナシオナル」を加えた5リーグのチャンピオンによって行われるカリビアンシリーズ。今年はメキシコのクリアカンで実施され、プエルトリコのガクアス・クリオージョスが決勝戦で、メキシコ代表のメヒカリ・アギラスを下し、カリブ・チャンピオンに輝いた。

かつての「カリブの雄」も近年は低迷

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 このシリーズは、1949年に、社会主義政権樹立以前のキューバにパナマ、プエルトリコ、ベネズエラを加えた4つの国・地域で行われていた冬季プロリーグの決勝シリーズとして始まったのだが、キューバ革命に伴うプロリーグの廃止により、1960年大会を最後に休止、その後、1970年に、キューバ、パナマに代わりドミニカ、メキシコが加わって再開された。

プエルトリコ勢は、1953年から3連覇を成し遂げるなど、1995年までは37回中13度の優勝を飾り、強豪の一角を占めていた。しかし、メジャーリーグの育成工場と化したドミニカ、ベネズエラの台頭、その相対的な経済力の優位からメキシコが好選手を集めるようになるど、他の参加国が力をつけていくのとは反対に、島の経済の低迷やアメリカ自治領という政治的地位からタレントが流出した結果、ファンの支持を得ることができなくなり休止、縮小を経験したプエルトリコ・リーグは弱体化していった。そのことは、2000年のサントゥルセ・デ・カングレヘロスの優勝以来、カリブ・チャンピオンの座から遠ざかっていたことが示している。同時にこのことは、アメリカ野球におけるプエルトリコの相対的地位を下げることにつながり、かつては、ロベルト・クレメンテなど多くのメジャーリーガーを輩出したこの島のかげは年々薄くなる一方だった。

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