掲載日: 文章:阿佐 智

WBC中国代表、メンバーを紹介:野手編1

 これまで国際大会で目立った成績を残していない中国だが、世界中に散らばる華僑ネットワークを生かせば、中国系の選手を探し出すことも可能だ。全大会も日本で生まれ育った朱大衛が代表入りしているし、今大会もヤンキースのマイナーでプレーするアメリカ生まれのアンドリュー・チンがロースター入りしている。そうやって、中国外から戦力補強をする中国にあって、今大会で3回目の出場ともはや中国代表常連とも言えるレイモンド・チャンはWBCを最後に現役引退を表明している。

レイモンド・チャン(レッズマイナー)34歳 内野手

アメリカ生まれだが、中国出身の両親をもつ。2005年にパドレスのルーキー級でデビュー後、12年のプロ生活をマイナーで送り、通算720安打を記録したが、メジャーの舞台には立てずじまいに終わった。2013年からはレッズに移籍、2Aと3Aでプレーしている。通算打率.270だがホームランは26本と東洋人らしく、長打力より確実性を重んじたバッティングスタイルで、内野ならどこでもこなすディフェンス面の器用さがウリである。

 WBCには2009年の第2回大会から中国代表チームに参加、不動のショートストップとして攻守両面でチームを牽引した。2大会通算で22打数9安打5打点と、格上の国々相手にひとり気を吐いている。2009年大会では中国は、北京五輪に続いて台湾を破ったが、この試合、チャンは3対1でリードした8回に試合を決定づけるソロホームランを放ち、9回には最後の打球をさばいてこの歴史的快挙の主役を演じた。2013年大会でも、必勝を期して臨んだブラジル戦で逆転ツーベースを放ち、WBC2勝目を中国にもたらした。

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