掲載日: 文章:阿佐 智

WBCオーストラリア代表紹介1:メジャー経験者に要注意

 来月7日に日本ラウンドが開幕する。侍ジャパンが属するプールBにはキューバ、中国、オーストラリアが参加する。順当に考えれば、第2ラウンドには日本とキューバが進出するだろうが、なかなか筋書き通りにはいかないのが国際大会。そのことを一番痛感したのがほかならぬオーストラリアと準決勝で合いまみえた2004年のアテネオリンピックだ。初めてオールプロで臨み、金メダルが確実視された「長嶋ジャパン」は、必勝を期してエース・松坂大輔をたてて臨んだものの、クリス・オクスプリングス、ジェフ・ウィリアムス(ともに元阪神)の完封リレーの前にもろくも敗れ去った。当時オーストラリアにはプロリーグはなかったが、大半のメンバーはアメリカでのプロ経験をもっていた。今回も、世界のトッププロ、メジャーリーグでのプレー経験をもつ選手が、何人もオーストラリアナショナルチームに名を連ねている。

トラビス・ブラックリー(タイガースマイナー) 35歳 投手 右投右打

トラビス・ブラックリー_WBC09
 2000年、17歳でマリナーズと契約し、2004年にメジャーデビューするも、先発として与えられた6試合で1勝3敗、防御率10.04に終わる。翌年は故障のためプレーできず、2006年もマイナー暮らしに終わると、ジャイアンツにトレードされる。
その後もマイナー生活が続き、メキシコでのプレーを経て、2011年には起亜タイガースに移籍し、韓国リーグで7勝を挙げる。これが認められたのか、2012年にはジャイアンツに復帰し、シーズン途中に移籍したアスレチックスではローテーション投手として6勝を挙げている。メジャーでの通算成績は9勝9敗、防御率5.23。
2014年シーズンは日本の楽天でプレーしたが、1勝しかできなかった。昨シーズンはメキシカンリーグのプエブラ・ペリーコスでローテーション投手として8勝8敗防御率3.92の成績を残し、チームを優勝に導いた。今シーズンは、デトロイト・タイガースとマイナー契約を交わしている。

 2010年に復活した母国のウィンターリーグでは、地元チーム、メルボルン・エーセズに属し、計4シーズンで3勝1敗の星を残している。代表としては、2007年のワールドカップでデビュー。2009年のWBCではキューバ戦に先発している。今大会も先発陣の一角をしめるだろう。

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