掲載日: 文章:阿佐 智

ついにベールを脱ぐキューバ、オリックスとの強化試合を戦う

 本日より、WBC第1ラウンドプールBの各国による強化試合が京セラドーム大阪で始まった。初戦は侍ジャパンの最大のライバルとされるキューバとオリックス・バファローズの試合。キューバの前評判は上々で、単独チーム相手に苦戦する様子を見てスタンドのあちこちからは、「控えメンバーでやっているんじゃないか」との声も聞こえた。

 日本の野球ファンにとっては、謎のベールに包まれたキューバのベールを、とくに投手陣について、この試合からはがしていく。

決して怖くない、キューバ投手陣

ラザロ・ブランコ(グランマ)

 キューバ先発はデスパイネと同じグランマ所属の右腕ラザロ・ブランコ。サイド気味のスリークウォーターから放たれるストレートは130キロ台後半からせいぜいMAX142キロ。正直日本では2軍クラスと言っていいだろう。フォアボールは出さないものの、初球をボールで入ることが多く、自分のカウントで勝負できていない印象だ。先発・松葉、2番手西というオリックスのローテーション投手が簡単にストライクをとってカウントを整え、自分のペースに持ち込んで勝負しているのとは対照的だった。

 しかし、オリックスの打撃陣もまだ出来上がっていないようで、力感のないフォームから繰り出される速くはないストレートと、110キロ台のスライダーを待ちきれず、3回まで
無得点。4回にようやくこの日初めての四球を足掛かりに、T・岡田、小谷野の連続安打のあと、この試合サードでスタメン出場していた伊藤の犠牲フライで1点を先制した。

 いずれにせよこの投手は、日本戦では登場しないだろう。おそらくは中4日で確実に星を計算できる中国戦に先発するのではないか。

ブラジミール・ガルシア(シエゴデアビラ)ブラジミール・ガルシア(シエゴデアビラ)

 5回から2番手としてキューバのマウンドに上がったのはブラジミール・ガルシア(シエゴ・デ・アビラ)。この日MAX149キロを出したストレートにツーシーム、スライダーなど多彩な変化球があるものの、いかんせんコントロールに難があり、ランナーをためる。5回はそれでもなんとか0に抑えたが、6回には先頭のT・岡田にレフト前にうまく弾き返されたあと、ワイルドピッチで2進した代走の小田をバントで送られ、ここで伊藤に、ボテボテながら、この日2打点目となるタイムリーをセンタ前に弾き返され2点目を献上した。

ホンデル・マルチネス(マタンサス)ホンデル・マルチネス(マタンサス)

 キューバは、7回から予備登録選手、ホンデル・マルチネス(マタンサス)をマウンドに送り込んだが、球威、キレとも精彩を欠くベテランは、簡単にランナーを許し、1アウトだけとって1,3塁にランナーを置いたまま降板してしまう。ベンチとしては、本番に向けたテスト登板だったのだろうが、おそらくよほどのことがない限り、登録はないだろう。

 キューバベンチはこのピンチに左腕リバン・モイネロ(ピナールデルリオ)を送り込んだ。オリックスはここでスクイズで確実に1点を取り、日本のお家芸、スモールベースボールを見せつけた。

関連写真(画像をクリックすると拡大写真が表示されます。)

ついにベールを脱ぐキューバ、オリックスとの強化試合を戦う
ついにベールを脱ぐキューバ、オリックスとの強化試合を戦う
ついにベールを脱ぐキューバ、オリックスとの強化試合を戦う
ついにベールを脱ぐキューバ、オリックスとの強化試合を戦う
ついにベールを脱ぐキューバ、オリックスとの強化試合を戦う
ついにベールを脱ぐキューバ、オリックスとの強化試合を戦う

キーワード

新着記事