掲載日: 文章:阿佐 智

WBCキューバ代表紹介1:決して怖くない。キューバはもはや強豪ではない。

 いよいよWBC本番も秒読み段階に入ってきた。初戦の相手は「アマチュアの雄」キューバ。「赤い稲妻」と恐れられた国際大会の強豪だが、皮肉なことに準優勝に輝いた第1回のWBC以降、選手のアメリカへの流出が加速化し、「最強」のチームを組もうと思えば、アメリカに亡命したメジャーリーガーで固めることになってしまう。長年アメリカと対立してきたキューバ政府にしてみれば、そんなことは認めるわけにはいかず、かといって選手流出の中、若い選手が育っているわけでもなく、その結果、「昔の顔」で今大会に臨むことになった。これからは、そのキューバ代表選手を紹介していく。

フレデリク・セペダ(サンクティ・スピリトゥス)

フレデリク・セペダ(サンクティ・スピリトゥス)

背番号24  37歳 右投両打 180cm 92kg

2002年のインターコンチネンタルカップ以来、キューバの顔として君臨している。今大会も、強化試合では3番を打つなど、打線の主軸を期待される。

 国際大会の経験の豊富さはいまさら言うまでもないが、オリンピックでは2004年アテネ大会で金、2008年の北京大会で銀と、2度のメダルの立役者となり、WBCは今回で4回連続の出場となる。過去3大会の通算成績は、69打数31安打の.449、6本塁打、23打点。2009年の第2回大会では6試合で12安打5ホーマー打率5割でベストナインにも輝いている。

 1997年のデビュー以来、キューバ国内リーグ、セリエ・ナシオナルでは1700本を超える安打を放ち、今なお英雄的存在として国民の尊敬を集めている。

 2014年シーズンから2シーズンは巨人でプレーするが、160打席で21安打と日本では持ち前の打力は影を潜めていた。巨人退団後は、コロンビアのウィンターリーグでもプレーするなどしたが、この冬セリエ・ナシオナルで39試合に出場、打率.373、6ホーマーを記録した。

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