掲載日: 文章:阿佐 智

WBCキューバ代表紹介2:長打だけじゃない。スモールベース志向で揃えた打線にも注意!

WBCキューバ代表紹介2:長打だけじゃない。スモールベース志向で揃えた打線にも注意!
photo by Gettyimages(WBC2017 デスパイネ)

 いよいよ今日、WBC本番を迎える。前回触れたように、トップ選手のメジャーへの流出が加速化した今、国内リーグの選手で布陣を固めたキューバ代表はもはや怖い相手ではない。

 それでも、国内リーグ、セリエ・ナシオナルに16球団を擁し、しのぎを削りあっているこの国にはまだまだ人材は豊富だ。現地に足を運べば、各チームのクリンナップは、これぞホームランという打球を見せてくれる。しかし、今回のメンバーを見る限りは、長打力自慢の選手より俊足の中距離打者をそろえてきた印象だ。つまり、「赤い稲妻」もスモールベースボール志向になってきているのだ。

 とにかく何でもいいから塁を埋め、日本野球を経験した主砲のセぺダ、デスパイネで得点するというのが、今大会代表チームの戦い方だと思われる。侍ジャパンはその目論見にはまることなく、とにかく「脇役」で塁を賑わすことのないように注意したい。

アルフレッド・デスパイネ(グランマ)

アルフレッド・デスパイネ
 背番号54 31歳 右投右打 175cm 104kg 外野手

 ナショナルチームの主砲。政府の国外プロリーグ派遣容認の方針から、2013年にメキシカンリーグのカンペチェ・ピラタスにレンタル移籍。2014年シーズン途中までプレーし、打率.341、72安打、13ホーマーを数字を残し、千葉ロッテに移籍した。昨シーズンは日本で24本塁打を放っている。

 この冬の国内リーグ、セリエ・ナシオナルにはさすがにレギュラーシズンにはほとんど参戦せず、4試合のみに出場。それでも11打数5安打で.454、ホームラン2本とはさすがとしかいいようがない。所属チーム、グランマがプレーオフを制し、カリビアン・シリーズ出場を決めたが、ポストシーズンは、20四球と徹底的に勝負を避けられ、打率も.214に終わったが、3ホーマー、9打点を挙げた。

 WBCには2009、2013年に続く3回目の出場。また、2015年のプレミア12に出場するなど、今やキューバナショナルチームの精神的支柱となっている。

キーワード

新着記事