掲載日: 文章:阿佐 智

元イスラエルリーガーたちのWBC

 日本に先んじて、6日にスタートしたWBCソウルラウンド。高尺スカイドームで行われるこのプールAには、地元韓国、チャイニーズ・タイペイ、オランダという常連国に加え、予選を勝ち抜いて初出場を成し遂げたイスラエルが参加している。メジャーリーガーが軒並み不参加のアジア勢に比べ、オランダ、イスラエルにはメジャーリーガーが多数参加するため戦力が拮抗しているこのプールは、先が読めないと言われていた。その通り、ダークホース的存在であったイスラエルは、韓国、チャイニーズ・タイペイといった常連組を次々と撃破し、日本での第2次ラウンド進出をほぼ手中にしている。

 しかし、中東に位置するイスラエルと野球は多くのファンにとって野球とは結びつかないだろう。実際、イスラエル・ナショナルチームは「第2アメリカ代表」とでも言うべきで、メンバーのほとんどは、ユダヤ系アメリカ人で占められている。

 とは言え、世界中に散らばっていた流浪の民、ユダヤ人が第2次大戦後、自らのルーツの地、「エレツ・イスラエル」に建国したというこの国の歴史を考えると、どこに住んでいようと、ダビデの星(ユダヤのシンボルマークで現在のイスラエルの国旗にもデザインされている)に自らのアイデンティティを求めるのも当然で、彼らはユダヤのアイデンティティの下、今回の大会に参加している。

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