毎年この時期恒例のオリックス・バファローズ激励パーティー。どの球団も、開幕を前にしてスポンサーや地元自治体の幹部を招き、新たなシーズンに臨む球団の意気込みを発信し、新戦力の紹介を行うこの手のパーティーを開くが、オリックス球団の凄いところは、このパーティーにファンも参加できるようにしているところだ(但し有料)。もちろん、誰でもと言うわけではなく、「優良顧客」であるシーズンチケットホルダーに限られているが、参加者は一流ホテルの豪華バイキングに舌鼓を打ち、あこがれの選手にサインをもらった上、最後はお土産までついているという、至福の時間を味わうことができる。

華やかなオープニングと不振の懺悔

 大阪市内某一流ホテルのパーティーホール。スーツ姿でパリッと決めた紳士と気合いを入れたドレス姿の淑女たちが集まっている。ただその中にユニフォームをまとったいかにも「野球好き」という一団が交じっていることに、この会場で行われるのが普通のパーティーではないことを感じることができる。そう、この日はオリックス戦士が全員集合(都合でいない選手も何人かはいるが)する年1度の激励パーティーなのだ。

 開始30分前にはすでに場内は、歩いて回るのも難しいくらいの人だかり。場内一番奥のひな壇の周りには、開始を今か今かと待ちわびるファンの姿が。そして、開始予定時間の午後6時半の少し前になると、場内が暗くなり、オリックスが誇るチアダンスチーム、Bsガールズが舞台に登場。オープニングのパフォーマンスに、おそらく早くからそこに陣取っていたのだろう、コアなBsガールズファンの男性陣の歓声があがる。少々野球チームのパーティーらしからぬ熱気に少々違和感を感じながらも、場内は華やいだ雰囲気に包まれた。

 そのパフォーマンスに続いて、オリックスナインが登壇。場内のボルテージは最高潮に達する。そのボルテージとは対照的に、選手たちの顔は神妙そのもの。とくに中央に陣取った福良監督、田口2軍監督、T-岡田選手会長の表情は硬い。それもそのはず、このあと乾杯の前に、この宴の主催者であるオーナーや、後援者の挨拶が待っているのだ。2年連続の不振とあっては、この場でそうそう明るい顔はできないだろう。

 まずは後援会長からのきつーい一言。
「オリックスというチームは、不思議なチームで、順位は下がるが、人気はどんどん上がっている。おまけにチアガールは日本一。今年こそは野球の方でも是非一番になってもらいたい」

 続く宮内オーナーのスピーチに選手、コーチ一堂の表情はますます締まる。
「毎年、今年のチームは優勝を、と同じようなことを言っているので、皆様にそろそろお叱りを受けるかも知れない」

 そういえば去年は、「十分に補強はした。もうどうしろとは言わない。それは選手たちが一番分かっていることだから」とプレッシャーのかかる言葉でオーナーは選手たちに激励を送っていた。その結果の最下位。スポンサー、ファンを前にしての総帥自らの懺悔に選手たちの表情は硬い。イチローを擁しての日本一からはや21年目。その年月の重みを一番分かっている福良監督、田口2軍監督の顔は際立って険しかった。

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