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阿佐智の世界野球レポート第1回:2017年のメキシカンリーグ

 3月のWBCで、世界各国で野球が競技されていることを改めて認識したファンも多いことだろう。WBCでせっかく高まった世界野球への関心を失うことのないよう、これからは定期的に世界の野球、とくにメキシコの野球を中心に紹介していきたい。

2球団の移転で開幕、今季のメキシカンリーグ

(ディアブロスの本拠、フライ・ナノ)
 今年のメキシカンリーグは、3月31日に開幕した。8月初めまでに前後期に分かれた各チーム111試合のレギュラーシーズンを戦い、南北2地区上位4チームがプレーオフでそれぞれの地区優勝を決め、その後、年度チャンピオンを決めるべく決勝シリーズを争う。

 今季は、2球団が身売りと移転を経験し、新球団として開幕を迎えた。メキシコ湾岸にあったデルフィネス・デ・シウダーデルカルメン(カルメン・ドルフィンズ)が中部の都市、デュランゴに移転、ヘネラルズ(ジェネラルズ)として再出発する。監督には2014年にペリーコス・デ・プエブラを優勝に導いたキューバ生まれのジョー・アルバレスを迎え、北地区の台風の目となるべく牙を研いでいる。

 もうひとチームは、グアナファト州に新天地を求めたブラボス・デ・レオン(レオン・ブレーブス)。アメリカとの国境の町、レイノサから移転した。こちらは元メッツのメキシコ野球殿堂入りの往年の名捕手、フランシスコ・エストラダを監督に迎えた。2006年の第1回WBCで代表チームを率いたエストラダ監督は、これまでメキシカンリーグでも3度チームを優勝に導いているが、そのうち1回は1990年、先代のブラボズを頂点に導いたものだった。この先代のチームも実は1983年に今回と同じレイノサから移転、優勝を置き土産に翌1991年シーズン限りで大西洋岸のミナチトランに移転したが、今回はフランチャイズに根付くべく、健闘を期待したい。

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