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阿佐智の世界野球レポート第1回:2017年のメキシカンリーグ

開場が待たれるメキシコシティの新球場

 WBCの会場となったグアダラハラの球場をテレビで観た人は多いだろう。収容1万3000人の立派な球場を目にしてメキシコにもこんな球場があったのかと驚いた人も多いのではないだろうか。ここ数年、メキシコではボールパークの建設ブームと言っていい状況が生まれている。

(メキシコシティ新球場)

 首都メキシコシティにおける新球場建設もそのブームのひとつといっていいだろう。本来ならば、今シーズン開幕からメキシカンリーグの名門、ディアブロスロッホスの本拠として杮落しを迎える予定だったが、完成が遅れ、6月にようやくその姿を現すようだ。市郊外のマグダレナ・ミシュカ・スポーツシティに、ディアブロスのオーナーでメキシコ有数の富豪であるハープ・ヘルが120億円を投じて建設するその球場は、グアダラハラのエスタディオ・チャロスと同規模の収容は1万3000人と、メキシコでは2万5000人収容を誇る北部のモンテレー・スタジアムに次ぐ国内最大級のものとなる。

 メキシカンリーグの名門、ディアブロスは1940年のチーム創設以来、当時の球団オーナーかつ、事実上のリーグオーナーであった富豪ホルヘ・パスケルが市内中心部に建設したパルケ・デルタを本拠としていた。この球場は、パスケルのリーグ撤退後、建て直され、パルケ・セグロ・ソシアルと改称後、パスケル亡き後リーグを牽引したアレッホ・ペラルタによって新たに創設されたティグレス(タイガース)との共同の本拠として、長らくメキシコ野球の歴史を紡いできたが、球場を所有していた政府が土地売却の方針を立てたため、1999年シーズンを最後に撤退を余儀なくされた。その後は、もともと野外コンサート会場だった市街南郊のサーキット内に位置するフォロ・ソルを間借りする「ジプシー生活」を両チームは送ることとなった。この間、長らくライバル関係を築いてきたティグレスはメキシコシティを去り、2014年に新球場建設計画が具体化するに及んで、ディアブロスは、フォロ・ソルのすぐ西の公園内にあるアマチュア用に建てられた球場、フライ・ナノを改装し、完成までの仮住まいとした。

 ディアブロスは今シーズン終了までは、この収容5200人の小さな球場を使用し、来シーズン初めより、奇抜なデザインの内野スタンドの屋根をもつ新球場に移転の予定だ。

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