掲載日: 文章:阿佐 智

タマスタ行ってきた:日本初の「ボールパーク」にホークスの強さを見た

 昨年、開場したソフトバンク・ホークスのファームの拠点、タマスタ筑後。開場以来大人気で、週末の2軍のチケットはプラチナ化しているとの噂もちらほら。2軍の試合と言えば、野球好きすぎのおっちゃんのヤジがコンクリートのこだまするスタンドに、若いうぶな選手を虎視眈々と狙うべく、普段はめったに浴びない太陽の光を日傘で遮り、白い肌を必死に守りながら観戦する夜の蝶、それにおそらくはボールをバットで打ったことないだろうお気に入りの選手を勝手にキャラ付けして試合内容そっちのけでマニアックな会話で内輪受けしている野球オタクのグループたちが、鎮座する少々濃い空間であったはずなのだが、どうもここではそうではないらしい。それはいちどこの目で確かめてみねばならないと博多から約1時間。福岡県筑後市にあタマホームスタジアム筑後(タマスタ筑後)に向かった。

日本唯一のマイナーリーグ級ボールパーク、HaWksボールパーク筑後

 博多から電車に乗って1時間。田んぼの中に突如として現れる新幹線の駅に隣接して筑後船小屋駅がある。近くに福岡では有名な炭酸泉があるらしいが、それも別の駅からバスに乗っていかねばならないほどの距離がある。なぜこんなところに新幹線の駅があるのだろうと思ってしまうようなこの駅だが、特定の日には結構な乗降客があり、在来線と新幹線の駅舎の間にあるロータリーにはタクシー数台停まっている。昨年建設されたホークスファームの本拠地がここにあるからだ。

 試合が開催されるメイン球場、タマスタ筑後に隣接して、サブ球場に室内練習場を備えた施設はHawksボールパーク筑後と名付けられ、試合開催日には多くのファンが電車に乗って足を運ぶ。この日も、試合開始1時間前だというのに、結構な人がこの駅に降りていた。彼らの目的が野球観戦であることは、そのコスチュームから一目瞭然だ。小さな駅舎はごった返し、「お帰りは込み合いますので、帰りの切符を買っておいてください」のアナウンスが流れる。とはいうものの、すでに切符売り場には長蛇の列ができていた。

 この日行われるのは人気球団阪神との2軍戦。週末ということもあって、駐車場はすでに満車に近かった。

こちらの記事も読まれています

新着記事