掲載日: 文章:阿佐 智

現代版・「七色のユニフォーム」、復刻に思う

近年、どのチームもユニフォームがバラエティに富んでいる。かつてはホーム、ビジター2種類というのが相場だったが、今では、サードユニフォームを持つチームがあったり、短期間限定の企画ユニフォームが毎年どの球団からも発表されたりして、来場するファンを喜ばせている。
その企画ユニフォームのうち、最もファンに指示を受けているのが、復刻ユニフォームだろう。昔からのファンにとっては懐かしく、若いファンには新しい、そんなユニフォームをまとって選手がフィールド駆け回る日には、各球団、往年の名選手を招いたイベントを行うなど、ひいきチームの伝統を選手、ファン共に受け継ごうとしている。そんな復刻ユニフォームについて、球団合併を経て2つのチームの歴史を受けついでいる、オリックス・バファローズの企画、「関西クラシック」を観て思ったことを述べてみたい。

現代版七色のユニフォームをまとうオリックス・バファローズ

その昔、七色のユニフォームというのがあった。パ・リーグの人気が低迷していた1970年代、日拓ホームが、何とか観客を増やせはしないかと、所有するフライヤーズに日替わりユニフォームを着せたのだ。しかしこの企画は時代の先を行きすぎたのか、衆目を集めることはなく、日拓ホーム・フライヤーズも、シーズンが終わると身売りし、消滅してしまった。

 あれから40余年が過ぎ、パ・リーグの人気は、セ・リーグに劣ることはなくなった。かつてセ・パの間に人気格差があったことなど知らない若いファンも多いのではないか。その急上昇するパ・リーグの人気を支えているのもまた、七色のユニフォームである。

 かつて「灰色の球団」と呼ばれ、黄金期を迎えてからも、本拠西宮球場には閑古鳥が鳴いていた阪急ブレーブスの系譜を聞くのが、オリックス・バファローズだ。さすがに平日の客の入りは、同じ関西にフランチャイズを置くセ・リーグの人気球団、阪神タイガースには及ばないが、今や週末ともなれば、3万人を超える大入りは珍しいことではなくなった。その昔は、内野の下層スタンドを埋めるにも、四苦八苦していたのが嘘のようである。

 その人気も、阪急、そして合併球団の近鉄バファローズから受け継ぐ伝統があってこそのことである。その伝統を若いファンにも伝えるべく、オリックス球団は、ここ数年、復刻ユニフォームの企画をしている。毎年、阪急・オリックス、そして近鉄の往年のユニフォームを復活させて選手に着せ、試合に臨むのだ。この企画に合わせて、往年の名選手のトークショーなども行われることもあり、この期間の客の入りは上々で、選手が着る復刻ユニフォームのレプリカユニフォームも、少年の頃、買いたくとも財布の都合でそれを買えなかったオールドファンを中心に飛ぶように売れている。

また同球団は、夏場にかけて普段とは違うユニフォームを選手に着用させ、そのユニフォームと同じかまた少し色違いのレプリカユニフォームを来場者に配布するイベントを2回行っている。名称は毎年変わるが、今年は6月に「オリ達・オリ姫デー」、8月に「Bs夏の陣2017」と銘打って実施される。
オリックスは、レギュラーユニフォームとして、ホーム、ビジター用のほか、サードユニフォームを持ち、このサードユニフォームのレプリカは、ファンクラブの入会特典として配布される。
オリックス・ナインが1シーズンの間にまとうユニフォームを数えてみると、レギュラーの3種に加え、復刻2種、夏の企画もの2種の計7種となる。

キーワード

新着記事