掲載日: 文章:阿佐 智

阿佐智の独立リーグ、ファームレポート3:楽天・オコエ、復活目指し3軍で武者修行

 今回は、四国アイランドリーグplusの北米遠征についてと、2年目の飛躍を期待されながら、シーズンの最初につまづいた楽天のオコエの近況についてお伝えする。

四国アイランドリーグplus、今季の北米遠征は中止

 2015年シーズンから、リーグ戦の規模を縮小し、約2か月の中断期間を設けて、その間に北米に選抜チームを派遣、独立リーグのカンナムリーグと交流試合を行っていた四国アイランドリーグplusだが、今シーズンはこの海外派遣を見送ることとなった。

 リーグ当局によると、今回の中止はあくまで、「発展的な中断」であって、このまま廃止というものではないとのこと。理由はやはり経済的なもので、この遠征にスポンサーがつかず、この遠征での収入は、現地の物販くらいしかない現状では収支的に苦しかったようだ。旅費などは航空会社の協賛を得て、割り引いてもらっていたが、それだけでは、選手、指導者、スタッフにかかるかなりの額の諸経費を手当てすることはできなかった。今後は、この遠征の再開について、プロリーグとして利益の出るようなかたちにすべく方策を練っていくという。

 とりあえず、2回で中断してしまったこの企画だが、リーグ当局は、大きな意義を感じている。この遠征は、カナダの球団との対戦を軸に実施されたが、その結果、現地独立リーグ、ファンだけではなく、在カナダ日本大使館や現地日本人コミュニティとの交流ができたことは、日本の独立リーグの存在感をアピールできたという点で大きな成果があった。それに、独立リーグとは言え、メジャー傘下の2A級に匹敵すると言われるリーグとの対戦は選手にとって貴重な体験となった。

 しかし、遠征がなくなったとはいえ、リーグの中断期間はあるわけで、この期間はいったいどうするのかは気になるとことであるが、各球団が、独自に国際交流をコンセプトとした活動を行うという。

(提供:高知ファイティングドッグス)

 高知ファイティングドッグス、愛媛マンダリンパイレーツの両球団は、台湾遠征を敢行、現地の社会人チームと交流試合を行う。徳島インディゴソックスは、中国リーグの天津ライオンズを招聘、7月初旬に交流試合を予定しているという。

 リーグとしては、これをきっかけにアジア各国のチームとの対戦をリーグ戦に組み込むことも考えているという。「災い転じて…」ではないが、今回の北米遠征の中断は、アイランドリーグの「アジア戦略」の始まりになるかもしれない。

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