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阿佐智の世界野球レポート4:8年目を迎えるイタリアリーグ、メキシカンリーグでプレーしていた独立リーガー

阿佐智の世界野球レポート4:8年目を迎えるイタリアリーグ、メキシカンリーグでプレーしていた独立リーガー
photo by photo by Corrado Benedetti

いよいよ夏の近づき日本のプロ野球シーズンも中盤に差し掛かってきたが、今週は、ヨーロッパかとメキシコから話題をひとつづつ提供する。

8年目を迎えるイタリアン・ベースボール・リーグ

 ヨーロッパにはいくつプロ野球リーグがあるのか。WBCなどの国際大会では、欧州各国の選手の所属を語るとき、よく「オランダプロリーグの○○所属です」などと報道されるが、正確に言うとオランダの国内リーグはプロリーグではない。選手個々がクラブ側とプロ契約を結び、野球で報酬をもらっているが。多くの球団は試合の入場料も徴収していないらしく、そもそも彼らじたい「プロリーグ」などとは名乗っていない。プロアマの線引きをどこにするかは、難しいところがあるが、現状において、「プロリーグ」を名乗る国内リーグをもつのは、イタリアだけである。

 この国の国内リーグは、1948年に始まった。トップリーグはサッカーなどと同じようにセリエAと呼ばれ、オランダと同じように外国人選手を中心に有給の選手も抱えていたが、2010年、本格的なプロ化を目指して、トップリーグをイタリアン・ベースボール・リーグへと改組、2軍の創設と入場料の徴収、選手への報酬支払いの義務化、平日の試合の増加などの改革を実施した。しかし、サッカー人気が圧倒的なこの国で、本格的なプロ化はまだ無理なようで、結局、試合は週末のみの実施、2軍はいつの間にかなくなり、結局、下部組織となったアマチュアトップの新セリエAが事実上のファームとなるなど、カルチョの国において、本格的なプロ野球の実施は難しいようだ。

 選手の報酬は、WBC代表選手でも約半年の「年俸」で200万円足らず。そういう環境から、野球の報酬だけで暮らしているのはごく一部の選手で、多くの選手は他職を兼業しながらプレーしている。

 当初8球団でスタートしたこのリーグも、脱落脱退球団が相次ぎ、昨シーズンは7球団制で行われた。しかし、今シーズンは、独立共和国のチーム、サンマリノにパルマ、パドゥヴァ、ボローニャ、ノヴァーラ、リミニ、パドゥーレ、ネットゥーノの8球団が2地区に分かれて年間40試合ほどのペナントレースを争っている。

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