掲載日: 文章:Clipee運営局

上杉あずさの今週の1ダホー!2年8ヶ月ぶりにマウンドに帰ってきた川原弘之

こんばんは。とにかく野球が大好き、上杉あずさです。毎週日曜日に、“あずさの今週の1ダホー!”として、1週間のホークスを振り返り、「ワンダホー!」と感じたことを綴って参ります。純に真っすぐに野球と向き合って、見たこと感じたことを発信していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

11回目は、

【奇跡を信じて。川原弘之、おかえりワンダホー!】

かつて二軍戦で自己最速158キロをマークしたこともある8年目の大型サウスポー・川原弘之投手が、2年8ヶ月ぶりにマウンドに帰ってきました。おかえりなさい!2年8ヶ月という歳月は、ドラフト候補選手として注目された福大大濠での高校野球生活よりも、長い時間。黙々とリハビリを続けてきて、ついに・・・。
6月10日、タマスタ筑後で行われたホークス3軍とイーグルス3軍の練習試合で、8回から1イニングを投げ、無安打無失点。力んだのか、2つの四死球はあったものの、先頭打者を空振りの三振に仕留めたり、最速は147キロをマークしたりと、完全復活へ上々のスタートを切ったのではないでしょうか!ワンダホー!

 ここまで、ずっと一進一退を繰り返してきました。術後の肩肘なので、もちろん慎重にはなります。何度も実戦復帰予定が見送られました。「(7月の支配下登録の)期限が迫っているから、ある程度投げられる状態に上がってきたら、もう次は行こうってなっていたんです。正直、完全に治ったとは言い切れないし、不安もあります。試合で投げられる喜びもあるけど、今はまだ不安の方が大きいですね…」。復帰戦2日前、こう話していました。しかし、不安もあったというマウンドを経て、得たものは笑顔でした。

2015年3月に左肩を手術。復帰まで6ヶ月と言われていたものの、その途上で肘が痛くなってしまった。フェニックスリーグでの実戦復帰を前に、肘の完全断裂と診断され、再びの手術の判断を迫られました。「手術しないで投げ続けても、またきっと痛くなる・・・」と、いわゆるトミー・ジョン手術に踏み切りました。復帰まで早くて1年。戦力外通告を受け、育成選手として再契約し、リハビリ生活は延長戦に。

リハビリ組の選手たちはみんな、先が見えずに前を向けなくなる時期があるといいます。川原投手は、長いリハビリ生活をどんな想いで乗り越えてきたのか伺うと、「(リハビリ生活も長くなると)また試合で投げるというモチベーションは正直なくて。2年8ヶ月…。この期間に、2回もオフが来て。クビになってもおかしくない。そうなっても後悔しないように、あの時やっておけばよかったという悔いだけは残したくないので…」と、これまでを振り返るように、言葉を探しながら、噛みしめながら、話してくれました。
「何にもできなくて、やる気が出ないときもあったけど、“何か1つだけでも一生懸命”はやってきました。今は投げられてるけど、投げられないときは、肩のストレッチとかウエイトとか、やれることをやろうと」。黙々と練習に励む姿と、その言葉がとてもしっくりきました。

新着記事